久々にネイルしたbitchyamaです、こんばんは!
はー、検査もしばらくないし、やっと普通に戻れるー。
やっと話題の一冊『orange』(オレンジ)を読んだよー。
8/25更新:最終回ネタバレもしたよ!
yamanerd.com
orange オレンジ/作者:高野苺/コミック670円
『累』(かさね)のときにも紹介した2015年版、書店員が選んだおすすめコミックに選出されてます!
オンライン書店 Honya Club.com:全国書店員が選んだおすすめコミック2015www.honyaclub.com
2015年12月には実写化が決定してます。
https://www.futabasha.co.jp/introduction/orange/pc/movie.html
『orange』のあらすじ
※以下ネタバレしてるので、まだ読んでない方はご注意を!

長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起ること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。10年後の菜穂が手紙を書いた目的が翔を事故から救うことと分かり、16歳の菜穂は「翔がいない未来」を変えるため手紙に書かれているように行動しようと努力する。手紙に書かれていた通り菜穂は翔を好きになるが、一方、手紙に書かれていた予言と実際に起きた出来事が微妙に食い違う場合もあることに気が付く。また、手紙を詳細に読むと、翔は事故死ではなく自殺の可能性があることを示唆していた。そんなある日、菜穂は須和弘人から「手紙、届いた?」と質問をされ、弘人に届いた10年後の26歳の弘人が書いた手紙を見せられる。さらに、 村坂あずさ・ 茅野貴子・ 萩田朔にも未来の自分自身から翔を救うための手紙が届いていることを知り、5人は協力して「翔がいない未来」を変えていく。そして手紙に「翔をリレーのメンバーから外してあげてほしい」と書かれていたとおりに行動するか、思案する。
orange (漫画) – Wikipedia
未来の自分から届いた手紙を元に、転校生・翔の死を救おうとする物語。
最初は「好きな人いる?」「(ホントはあなたのことが気になる…)ううん…いないよ」的な感じの、高校生の甘酸っぱいストーリーが展開されるんだけど、物語が進むに連れてどんどん翔の悩みや抱えてる事情が浮き彫りになっていく。
現在4巻まで発刊済で、作者の高野先生がTwitterで「次巻で完結する」とコメントしてた。
この前言ったやつですが、orangeは連載再開する時に5巻までと決めました。もうあと数回で終わってしまうのかと思ったら自分でも寂しいです。本当にたくさんの方に読んでもらえる作品になって感謝でいっぱいです。長期休載などでご迷惑をおかけした分を返せるように最後まで大切に描きます。
— 高野 苺 (@ichigo_takano) 2015, 3月 13
『orange』を読んだ感想
「翔が死んでしまう」過去を変えるために、未来の自分から手紙がやってくる物語。
過去と未来が一つでつながってる世界観じゃなく、いろんな分岐で分かれる「あったかもしれない未来=パラレルワールド」を進んでいく主人公。
過去の出来事を変えたからといって、未来が変わるわけではないところが面白い。
未来の菜穂(主人公)は、ずっと自分を思ってくれていた須和と結婚して子供をもうけてるけど、今のパラレルワールド内の菜穂はどうなっていくのか楽しみ。
一番引き込まれたシーンは、菜穂だけでなく須和にも手紙がきているとわかった時。
他の友だちにも手紙がきていることが後々わかるんだけど、須和に来ていた手紙があることで、物語展開の可能性が一気に広がった。

しかし、未来からの自分の指示とはいえ、知り合って1年にも満たない同級生のために、気持ちを押し殺してまで背中を押すなんて、高校時代の自分だったらできないだろうなぁ…。
てか今でもここまで思い切りよくできないと思うわ…。
そして、作中で未来の菜穂が言う「翔が生きていたとしても、結局は須和と結ばれるはず」って台詞。
個人的にも今まで生きてきた中でやっぱり運命はあると感じるし、納まるところに納まるようにできてると思う。
物語の展開としては、翔と菜穂を応援したい気持ちが大きいんだけど…。
もし未来が最終的に変わるのであれば、これもパラレルワールドということで、須和と結ばれる未来と、翔と結ばれる未来、それぞれがあると捉えれば、須和菜穂ペア好きの方には納得いただけるかも?
パラレルワールド内では、須和を気にかけている茅野の存在が、もしかしたら今後に関わってくるのかな。
ここで、もしかしたら翔にも手紙が届いてたのでは?という疑問も沸いてくる。
つつじ祭の時に、須和と翔が話していた台詞で、「選択肢がどれを選択したら間違いじゃないのかわからない」「たくさん選択肢を間違えて後悔した」と言っていたとき。
もしかしたら事故にあう前の翔か、それとも違う未来の翔からか、なにかヒントとなるものが届いてたのでは?と感じた。
たくさん選択肢を間違えてってことは、いくつかの未来があったけど、どの未来でも翔は迷って悩んでいるのかな。
「何も変わらなくていい」と言う翔は、自分に起こることをわかっていて諦めているのかも。
いずれにせよ、あと数回で本作も終わりらしいので、結末が気になる!
できれば翔が生きていて、仲間たちも幸せになっている未来があるといいなぁ。