ネタバレ『累(かさね)99話 むな底に顕つ』最新あらすじ&感想 イブニングKC 松浦だるま

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夜中に汗かきすぎてすでに朝風呂しちゃったbitchyamaです、おはようございます!

babyのためにお風呂ももっとキレイにしとかなくっちゃ!

 

野菊に近付いて行く幾は…?

前回までのネタバレはこちら。

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あらすじ 

山奥にある鳥居の前で、四ヶ月ぶりの再開を果たす羽生田と累。 

羽生田は累が母であるいざなの過去を探り、その終着地としてここ”朱磐(あけいわ)”にたどり着いたことに気付いていた。

 

 

 

累は羽生田の「やる気のほどは」という問いかけには応えず、思ったより元気そうだと言葉を返す。

しかし羽生田はなおも畳み掛けるように、まるで火の消えたような姿で佇む累に姿をくらませた理由を尋ねた。

累は、羽生田に頼らず一人で母について調べたかったのだと答える。

しかし案内役の羽生田がいなくては、朱磐はただの寂れた荒れ野でしか無く、大人しく案内に従うことにする累。

 

野原の奥にある山かげの黒い森に、かつて”槻(つき)”という家があり、いざなはそこで産まれたという。

いざなは生まれ落ちてすぐ醜い姿故に死を望まれたが、”平阪千草”という助産師が助けて密かに育てられた。

しかし、年頃になっても山奥の小屋に隠れて暮らし、人間らしい生活とは言えなかった。

 

生きることを否定されながら生きているという事実と

抗いようもないおのれの醜さとを突きつけられながら

少女は熟々と身の内に憎しみをたぎらせ切っ先を研いでゆく

 

 

 

おれがこの村に来て初めて会ったときも

あのひとは

この世のすべてを憎み 拒み 呪う

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そんな眼差しを闇から向けていた

 

羽生田の血筋は朱磐で、”朱砂野(すさの)”という家の主が犯した女から産まれたが、11歳の時にこの村に連れてこられてから母は消えたという。

 

2人は村の中心にある”朱磐神社”へと足を踏み入れる。

先程累がいた鳥居は”白永山”という禁足の聖地で、そこにいざなは隠れ住んでいたと羽生田は話す。

そしてその山頂の池で、いざなはくちづけで人の顔を奪う”日紅”という鉱物顔料を見付けたのだ。

 

見つけ出すヒントとなったのは、この地に災いをもたらした醜い鬼女が、美しい巫女に滅ぼされるという、”神楽”だった。

神楽の中で鬼女は朱い粉を唇に塗り、巫女に口付けて魂を奪おうとする描写がある。

神楽の最後に謳われる伝承、”丙午生まれのみにくい女児は殺さねば 鬼女の魂をもって災いをもたらす”によって、いざなは当初殺されようとしていたのだった。

いざなは”伝説”の語る伝承を”現実”にしたのだ。

 

 

 

巫女役の美少女を殺し顔を奪った”鬼女”は

ここに建っていた神楽殿の上で

はじめての舞台を踏んだんだ

 

今でも在り在りと思い出せる

みそかの宵闇を照らす黄金の光ーその中で

醜さゆえ殺された鬼女は

誰より美しい女神へと生まれ変わった

 

そして女神は自らをかつて殺した者どもを殺し

すべてを洗う炎を放って

呪い続けたこの地を亡ぼしたのだ

 

あとにも先にもおれは…

あれ以上にうつくしい景色を見たことが無い

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羽生田の目的は、その光景を再現して上演することだという。

それは”淵透世”の出演が決まっていたにも関わらず、いざなが舞台から去り、命も失い、果たせずにいた悲願なのだ。

羽生田は再び口紅を使い、主演をつとめて欲しいと累に願い出る。

 

私は…母ではない

けど

血が…彼女の想いを 才を 芸を 私の身に伝えた

あなたの舞台に出るわ

 

強い意志を持った累の瞳を見た羽生田は、火は消えてなどいなかったのだと感じる。

羽生田はどんなに困難だろうと美しい顔を手に入れようと言いながらも、その時の累が朱磐から姿を消す直前のいざなに似ている気がしていた…。

 

 

 

感想

いざなの過去が明らかに…!

時代設定ちょっと分かんなくなってきたけど、壮絶な生い立ちだねー!

累はまた舞台に立とうとしてるけど、最後の羽生田の言葉が意味深…。

次回のエピソードも予想付かないし楽しみー!

 

累(10) (イブニングKC)

  • 作者: 松浦だるま
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: コミック
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