雛鮨に行ってみたbitchyamaです、こんばんは!
開店時間ちょうどに行ったけど、団体さんの予約が入ってて1時間半くらい時間をつぶすことに…。
ツアーに組み込まれてるっぽいし、事前にOnlineで分かったりするサービスあるのかなー??あってほしい。
雛鮨 西銀座店 (銀座/寿司)tabelog.com
先日、はじめてマンガ『累』(かさね)を読んだよ!
2015年版、全国書店員が選んだおすすめコミックに選出されてたー。
オンライン書店 Honya Club.com:全国書店員が選んだおすすめコミック2015www.honyaclub.com
累 かさね/作者:松浦だるま/コミック617円、Kindle540円〜
累(1)
- 作者: 松浦だるま
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: Kindle版
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『累(かさね)』のあらすじ
※結構ネタバレしてるので、読みたくない方はご注意を。
概要
「伝説の女優」の名をほしいままにした故人・淵 透世(ふち すけよ)の娘・淵 累(ふち かさね)は、母とは似ても似つかない醜い顔が原因で、周囲の人間から心無い仕打ちを受け続けてきた。
小学校の学芸会の演劇でシンデレラ役に選ばれたもののクラスメイトらの陰謀により練習に参加させてもらえず、本番では演技途中で役を下ろされ屈辱を受けた累は、生前の母の言葉を思い出して母の形見の口紅を塗り、彼女をいじめる首謀者で美少女の西沢イチカ(にしざわ イチカ)に口づけをし、イチカの顔を手にいれる。母の口紅で欲しい顔の人物に口づけをすると、互いの顔が入れ替わるのであった。
そして、イチカの顔でシンデレラを演じた累は、母譲りの演技の才能を開花させるとともに、舞台で賞賛の眼差しを浴びる喜びを初めて味わい知ることとなる。
やがて高校生となった累は、演劇部の部長・五十嵐幾(いがらし いく)を妬み、再び口紅の力で幾の顔を奪い舞台に立ち、美しさから生ずる自信を実感する。その様子を見た生前の母をよく知る演出家・羽生田釿互(はぶた きんご)は累に女優の才能を見出し、無名の美人女優・丹沢ニナ(たんざわ ニナ)を紹介する。女優としての名声を上げたいが実は持病の発作に悩み思うように活動できないニナと、舞台への執着を持ちながらも醜い顔ゆえに諦めていた累は、互いの欲望を叶えるために手を組み、累はニナの影武者になることを引き受ける。
口紅の力でニナの顔になった累は、ニナの美貌と累の演技力に磨きをかけ、次第にニナ自身を超える女優に成長していく。一方ニナは病気の発作が頻発するとともに、ニナの顔を持つ累がニナ自身を乗っ取り大きく羽ばたいていく現実に心も蝕まれ、自殺を図る。累が自殺直後のニナと顔を入れ替えたために世間では累が自殺したと認知され、累の顔のニナは一命を取り留めたものの後遺症で意識が戻らなくなる。こうして累はニナとして生きることとなり、いつしか「淵透世の再来」と言われる程の人気女優となる。
同じ頃、淵透世の生き写しの容姿を持つ野菊(のぎく)は、父から透世を演ずることを強いられ、非道な扱いを受け続けてきた。そんな生活に限界を感じた野菊は父を殺害するが、虫の息の父から異母姉・累の存在を知らされる。家を飛び出し、男に体を売りながら累を探し続ける日々を送る野菊は、偶然、丹沢ニナと知り合い、互いに詳しい素性は知らぬまま友情を育む。しかし野菊は、累はニナのマネージャーをしていたが自殺未遂後は消息不明との情報を受け、更にニナの自宅の開かずの間に、野菊の実母によく似た醜い顔の女性が昏睡しているのを見つける。幼い頃に透世が母と口づけをし顔を入れ替えていた様子を目撃した野菊は、ニナについて調べた結論から目の前にいるニナは顔を入れ替えた累であると確信し、大きなショックを受けながらも更に真相を知ろうと動き出す。
累 – Wikipedia
主人公・累(かさね)の見た目の醜さから派生していく、問題や心の葛藤を幼少期時から描いた一作。
現在は、長期間眠りに落ちてしまう持病を抱える新人女優・ニナの顔を借りて、ニナとして女優の道を歩み始めている累。
仕事上での問題は大きく発生していないが、累の母・透世に顔を奪われた母を持つ野菊が現れたことにより、今後の物語が大きく展開していきそうな予感。

作者の松浦先生について
1984年生まれで今年31歳と、若い女性の漫画家さん。
2009年(当時24歳)にイブニング新人賞を受賞してるから、漫画家さんとしてはまだ経歴短め?なのかな?
※松浦だるま – Wikipediaより。
こちらの対談で、受賞作〜『累』までの間にアシスタント経験をしたとおっしゃってるので、連載作デビューまでの道のりが長かったんだなー。
そして、デビューが注目作『累』になるのもスゴイ。
【ゆうきまさみ×松浦だるまスペシャル対談】〔完全版〕その②evening.moae.jp
累を読んだ感想
「口紅を塗った唇でくちづけすると、他人の顔と入れ替われる」
この設定だけを考えると、コミカルなお話を思い浮かべるけど、実際には累から見える「美醜」についての話と、登場人物たちの抱えるそれぞれの問題が浮き彫りになって、物語全体が静かに進行していく。
基本的にいじめとか暗い話は好きじゃないんだけど、『累』はそれだけにとどまらない世界観な気がするので読み進めてみた。
bitchyamaの中で特に印象的だったのは、ニナにくちづけをして美しい顔を手に入れた累から見える、周囲の人間の態度の変化のシーン。
美しい顔の累(ニナ)に対しては周囲は優しいけど、累の顔だった時に受けていた周囲からの反応は、大体が嘲笑や嫌悪ばかりだった。
そして、今の自分にはみんな良くしてくれて、醜い外見の累(ニナ)を嘲笑う。
この場面を見て、たまに「美人は愛されて育っているから、性格がいい」という意見が出るのを思い出した。(もちろん美人だからこそ嫉妬されたり、下心を持たれたりという苦労もあると覆うけど…)
いずれにせよ、今まで累が受けてきた対応とは異なることを知る。
人は見た目が9割って本がそういえば昔あったなぁ。
人は見た目が9割 (新潮新書)

- 作者: 竹内一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 新書
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また、累の母・透世に顔を奪われ、苦悩の果てになくなった母を持つ「野菊」の存在が出てきたことで、物語の複雑さが増した気がする。
透世の代わりを努めるためだけに、戸籍もないままに実父に教育され、心身ともにひどい扱いを受けてきた野菊。
この昭和っぽい設定の野菊が、はじめて心を許した相手が累で、累も同じく野菊を大切に思い始めていたということも切ない…。
結局、野菊は累に疑いを持ち、きっと今後も真実に近づくことで憎悪を増していくと思うんだけど、この2人の関係でせっかく救いが見えてきたのになーと、読みながらちょっと凹んだ部分もあり。
野菊と累は決裂するのか、もしくは理解し合うのかは分からないけど、最終的に野菊の顔を累が奪うような結末になったりするのかな?
ニナがそろそろ目覚めそうな気配が見えてきたし、ずっとこのままニナっていうことはないと思う。
たしか、「透世も2回目の顔交換で上手くいった」みたいな一言を羽生田が言ってた気がする。累も同じような道をたどるのかな。
最終的な結末、累・野菊の今後の心境の移り変わりが気になる一作!
うーん、はやく続きが読みたい。
マンガ以外の展開
作者である松浦先生により、累の母・透世(誘 いざな)の物語が小説家されてるよ。
こちらを読むと、より累の世界観を深くみられそうだな。
松浦だるま氏自らが執筆する『累 —かさね—』の小説版『誘 —いざな—』、星海社FICTIONSより12.15発売決定!evening.moae.jp
続きが気になる話題作なので、機会があったら読んでみて欲しいです!
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マンガ カテゴリーの記事一覧 – ヤマナードyamanerd.com
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