気付けば10月も後半で、寒さに震え始めたbitchyamaです、こんばんは!
これから冬のおしゃれが楽しめそうな反面、寒くて活動意欲が削がれてしまいそう〜〜。
ジェーンを味方につけたメイリンたちは……?
前回までのネタバレはこちら。
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青の教団編まとめ
対象話数
109話〜現在まで連載中
冒頭の導入
ある日、エリザベスの兄エドワードの元に、かつてウェストン寄宿学校を放校処分となった前プリーフェクトの”ハーマン・グリーンヒル”が訪ねてきた。(寄宿学校編に登場)
グリーンヒルから「スフィア・ミュージックホール」で行われるという集会に是非にと誘われ、その押しの強さに根負けしたエドワードは仕方なく出向くことにした。
ミュージックホールで行われていた集会は、エドワードが今までに経験してきたいずれのパーティーとも異なって、貴賎の隔たりなく、会話や食事の楽しめる空間がそこには用意されていた。
前P4の先輩たちは、子どもたちと遊んだり勉強を教えたり絵を描いたりと、その集会の中で気ままに活き活きと過ごしていた。
その中でひときわ注目を集めていたのは、”ブラバッド”という占い師だった。
帰宅したエドワードを待っていた妹・エリザベスに、集会が楽しかったことを話すと、エリザベスは興味津々で、次回は自分も行きたいと伝えた。
後日、女王からシエル宛に手紙が届いた。
それは例のミュージックホールの集会についての要件であった。
気になって女王から調査をかけたものの、異状報告は得られなかった。
しかし、派遣した調査員たちは、その後集会に足繁く通っているという。
一体あのミュージックホールで何が起こっているのか、よからぬ企みでもあるのでは、という内容の手紙であった。
手紙を読み終えたシエルの元へ、エドワードが珍しく事前に手紙も寄越さず血相を変えてやってきた。
何かあったのかとエドワードに問いかけると、その口から出てきたのは「エリザベスが家出した」という衝撃の事実だった…。
スフィア・ミュージックホールで行われていたこと
- スフィアミュージックホールは、輸血の研究のために運営されていた。
- 血液を垂らした薬液の反応を見て、ポラリス、ベガ、カノープス、シリウスの4種に分けて判別し、相互に拒絶反応を回避する技術を確立させていた。
- 研究所内にあった血液はポラリス44%、ベガ44%、カノープス10%、シリウス2%。これは血液型を表しており、シリウスはAB型。
- この血液は全て、スフィア・ミュージックホールの教祖「蒼き星・シリウス」のために集められていたものだった。
- そのシリウスの正体は、シエルの双子の兄である本物の”シエル・ファントムハイヴ伯爵”。
- 兄は、アンダーテイカーによって生き返らされた死人である。
エリザベスがいなくなった理由
シエルの兄(エリザベスの本来の婚約者)が戻ってきたため。
兄の死因とセバスチャンの登場
かつて、悪魔信仰をしている教団に襲撃されたシエルと兄は、そこで”生贄の儀式”に捧げられる供物となった。
祭壇に乗せられた兄の腹には剣が突き立てられ、これが原因で兄は死亡した。
そして、兄を”渡り賃”として、シエルはセバスチャンを召喚した。
現在調べている内容
兄が血を必要としているのなら、なるべく死者を出さずに血液を集めるための組織を何らかの形で構築しているはずだと踏んだシエル。
そこで、アンダーテイカーが裏で操っていた組織「暁(アウローラ)学会」の所属員が絡んでそうな事件を洗うことにした。
①ノーズヨークシャーのヒースフィールド男爵邸
新聞に厚待遇な雇用条件でメイド求人広告が掲載され、使用人紹介所を介して雇用されたメイドの数は100名を超える。
にもかかわらず、未だに募集記事を出し続けている。
カルスタイン病院の元ナースが数名、メイドとして勤務。
②ノーフォークの新設児童養護院
英国各地から未成年の孤児を集め、独自メソッドによる高度な教育を受けさせている。
アウローラ学会に所属していた貴族から、多大な寄付を確認。
③ウィルトシャーの退役軍人療養所
「奇跡の癒しの手」と呼ばれる看護婦がおり、植民地紛争で身も心も傷つき再起不能とされた兵士たちを数多く社会復帰に導いている。
アウローラ学会に所属していた医師が多数勤務。
④ブライトンの新リゾートホテル
リーズナブルな宿泊費に対し、ホスピタリティが素晴らしく、バカンス期間終了後も滞在を延長する客が多数いる。
中には、自宅を引き払うものまでいるのだとか。
アウローラ学会に所属していた貴族が支配人を務める。
それぞれ、下記のメンバーで調査にあたっている。
- ノーズヨークシャーのヒースフィールド男爵邸:メイリンとランマオ
- ノーフォークの新設児童養護院:フィニとスネーク
- ウィルトシャーの退役軍人療養所:バルドとラウ
- ブライトンの新リゾートホテル:シエルとセバスチャン
あらすじ
※シエルの本名が明かされていないので、本物のシエルを「兄」、主人公のシエルを「シエル」と書きます。
皆が寝静まる深夜、ヒースフィールド邸の地下から大きな地鳴りが響いた。
その音は大きく、寝ていたメイド達の他、ハウスキーパーのミセス・アビーらも目覚めるほどのものだった。
音が鳴り響く階下には、血液採取のために地下室で眠らされていたメイドたちが逃げ出してきていた。
警察を呼ばれると思ったアビーは、咄嗟にメイドたちを制御しようとするが、ジェーンによって阻まれる。
逃げ出してきたメイドたちを見たヒースフィールド男爵は、驚いて「なぜ私の花嫁候補たちがここに?!」と声を上げる。
しかしその発言に、地下室に寝かされていたメイドたちは苛立ちを覚えた。
それは、「花嫁」という甘い言葉で誘ってきたヒースフィールド男爵らに、まんまと騙されたからだった。
結局、怒りを顕にしたメイドたちに、ヒースフィールド男爵は囲まれて攻撃されてしまった。
夜明け近くに屋敷を出たジェーン、メイリン、ランマオの三人は、それぞれ次の場所へと向かおうとしていた。
紹介状ももらえず、無職になってしまったジェーンに対して、メイリンは就職先を紹介する(シエルのところか?)と伝えるが、あっさり断られてしまう。
理由は、人使いが荒い主人はお断り、ということだった。
次は厄介な同僚がいない職場へ、と言いながら、ジェーンはエプロンを取って、大きくかざした。
そろそろ日が昇る時間だ。
メイリンとランマオも、シエルの元へ向かうために帰途についた。
一方、シエルの兄が眠るベッドの横では、アンダーテイカーが暇そうに爪をいじっていた。
そこへ、フードを目深にかぶった部下が現れる。
彼は”ポラリス”と呼ばれていた。
ポラリスがヒースフィールド男爵の顛末を告げると、寝そべっていた兄が起き出して笑い声を上げた。
初めての兄弟喧嘩で、弟のシエルが一勝を上げたからだ。
アンダーテイカーもまた、兄の発言を聞きながら、ゆったりとほほえみを浮かべる。
しかし、ポラリスは大声を上げながら、頭を抱え始めた。
このままでは、”シリウス様”(兄のこと)に捧げるきらめき(血液)が足りなくなってしまうからだ。
抑えきれない感情によって部屋を荒らし回りながら、ヒースフィールド男爵の失態を罵るポラリス。
その時、ポラリスを諌めたのは兄だった。
行動を規制するわけではなく、自分はもう”シリウス様”ではなく”シエル”だ、と静かに言い放つ。
ひととおり暴れて落ち着いたポラリスは、兄に謝罪をする。
その顔が青く、手が震えているのを見て、兄はポラリス自体の活動時間の短さを指摘する。(ここで正確に言及はされていないが「新鮮な血液が手に入りやすいお前(ポラリス)だって、まだそれほど活動時間が長いわけじゃない」と兄が言っていることから、ポラリスも兄と同様に、生ける屍のようだ)
しかしポラリスは震えて涙を流しながらも、自身の不安な心の内を顕にした。
私は……
私は恐ろしいのです
もしまた主人を失ったら 死んでも死にきれません
他に行く先など考えられない
私は 死んでも執事ですから
感想
え、急に新キャラ!ポラリスは兄の執事だったのかなぁ……?
最初、元P4のうちの一人かなと思ってたけど、違った。
そして、感情の起伏が激しすぎるのは、ポラリスもやっぱり完全体ではないからかなぁ?
そうなると、兄もこうなってしまう時が来るのでは……こわ、などと思ったりした。
突っ込むところそこ?って感じの不思議なやり取りが、まだ兄の本当の怖さを見てないからなのかなとも思い。
まだまだ楽しめるポイントたくさんあるなー!
次回も楽しみ!
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