今年は色々チャレンジしたいbitchyamaです、こんばんは!
1月から始まるドラマ『テセウスの船』を読んだので、まとめちゃいます!
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あらすじ
現代(2017年)から28年前の1989年6月24日に、北海道音臼村にある音臼小学校で毒物による事件が起こった。
小学校のお泊り会で夕食時に39名が腹痛や吐き気を訴えて病院に搬送され、児童16人と学校職員5名あわせて21人が死亡した。
夕食時に出されたオレンジジュースに、毒物である青酸カリが混入されていたのだ。
青酸カリを所持していたとして逮捕されたのは、現役の警察官だった佐野文吾(当時32歳)。
佐野は死刑判決を受けてなお、一貫して無罪を主張し続けている。
佐野の息子である主人公の田村心は、加害者家族として不幸な人生を送ってきた。
すべてを諦めて受け入れていた心だったが、娘の誕生と妻の死をきっかけにして、父親に冤罪の可能性を感じ始め、当時の状況を調べることに決める。
そして心が佐野の弁護士に会うために音臼村を訪れると、突如として濃い霧が辺りに立ち込め、そのまま28年前にタイムスリップしてしまった。
当時の佐野と遭遇した心は、彼が殺人を犯すようには見えないと感じる。
最初はお互いに疑いを持っていた2人だが、いつしかともに事件を操作するようになっていった。
そして、心が亡き妻がまとめた音臼村に関する28年前の事件を辿る内に、少しずつ過去の出来事が変わっていくのだった。
1周目の出来事(心が関与する前)
- 佐野鈴:1989年1月7日、雪かき中に失神し、痕が残るほどのひどい凍傷を負う(佐野の長女、心の姉)発見者は、佐々木紀子の婚約者・長谷川翼
- 三島千夏:1989年1月7日、パラコート中毒で死亡
- 木村敏行:1989年1月12日、雪崩に遭い重体(敏行は、音臼小の青酸カリ事件で亡くなった教師・木村さつきの父)
- 田中義男:1989年2月5日、心筋梗塞で死亡
- 木村さつき:1989年3月11日、全治三週間の骨折
- 三島明音:1989年3月12日、失踪し、行方不明のまま見つからず
- 佐々木紀子:1989年4月6日、青酸カリにより自殺
- 音臼小学校:1989年6月24日、オレンジジュースに混入した青酸カリにより21名が死亡
2周目の出来事(心が関与してから1回目)
※変わったところを赤文字にします。
- 佐野鈴:1989年1月7日、雪かき中に失神し、凍傷を負う。心が発見したため凍傷は軽症で済んだ。
- 三島千夏:1989年1月7日、パラコート中毒で死亡。心がパラコートを盗み出して防ごうとしたが、結局変えられなかった。
- 木村敏行:1989年1月12日、心が強く止めたため、間一髪で雪崩を回避
- 三島明音:1989年2月5日、5日に失踪し、6日に遺体となって発見される。死因は青酸カリを服毒したため。
- 長谷川翼:1989年2月6日、青酸カリにより死亡(長谷川翼は三島明音にいたずらをしていた)
- 金丸忍:1989年2月X日、崖から転落して死亡
- 音臼小学校:1989年6月25日、牛乳に混入した青酸カリにより21名が死亡
- 田村和子:無理心中を図って、長男とともに死亡(心の母)
- 佐々木紀子:2017年6月X日、木村さつきにより刺殺
- 木村さつき:2017年6月X日、義理の息子である木村ミキオ(旧姓:加藤ミキオ)により殺害
3周目の出来事(心が関与してから2回目)
- 三島千夏:1989年1月7日、パラコート中毒で死亡
- 三島明音:1989年2月5日、5日に失踪し、6日に遺体となって発見される。死因は青酸カリを服毒したため。
- 長谷川翼:1989年2月6日、青酸カリにより死亡
- 金丸忍:1989年2月X日、崖から転落して死亡
- 田中義男:1989年6月X日、自宅の火災により死亡
真犯人と目的
真犯人は、1989年当時11歳だった加藤ミキオ。そして、タイムスリップしてきた未来の加藤ミキオ(木村ミキオ)。
犯行の目的は、佐野の娘である鈴への偏執的な愛情からのものだった。
佐野に交通違反を取り締まられて苦々しく思っていた父から指示を受け、娘の明音が鈴を仲間はずれにしたため、見せしめに妹の千夏を殺害。
その後、心をかばう鈴への攻撃がひどくなり、怒りを抱いた加藤ミキオは長谷川を脅して明音にいたずらさせる。(小児性愛者の長谷川は、おそらく加藤ミキオに対してもいたずらをしていた)
そして明音を殺害した加藤ミキオは長谷川に死体の処理を命じるが、長谷川が失敗したため彼も殺害することにした。
1周目では1人で犯行を重ねるが、2周目からは木村ミキオの助言と、心が手放したノート(亡くなった妻が事件を調べるためにまとめていたもの)を元に、先回りして殺人を犯した。
しかし、3周目で音臼村に戻った心によって、加藤ミキオの犯行のすべてを記録したテープを証拠に取られて捕まってしまう。
加藤ミキオはそのまま捕まるが、少年であるため短い刑期で釈放され、実名報道などは一切されていなかった。
そして2017年の現代、都会の中を不敵な笑みを浮かべながら彷徨っているのだった……。
木村ミキオの人生
このミキオは、ノートを手に入れている2周目のミキオ。
6月25日に牛乳に混入させた青酸カリでクラスメイトたちを殺害していき、自分もカモフラージュのためにその牛乳を舐めて半身不随になる。
祖母を亡くしたミキオは親戚だった木村さつきに引き取られ、養子として暮らすことに。
何年も経った後に、リハビリセンターで村田藍に名前を変え、整形もして別人となった佐野鈴に近づき、内縁の夫としてともに暮らすようになる。
(鈴の前では障害者を装っているが、この時点でおそらく歩けるように戻っている。)
そして鈴を妊娠させた。
しかし、木村ミキオが手に入れた未来の鈴は、当時の加藤ミキオが恋心を寄せていた面影を失くしてしまっていた。
鈴を変えてしまった辛い記憶を払拭するために、木村ミキオは自分自身が音臼村青酸カリ事件の犯人となり、過去の加藤ミキオを無罪にしようとする。
木村ミキオによって捕らえられていた鈴を、窮地から救ったヒーローに仕立てようとしたのだ。
しかし、心によってその目的は阻まれてしまった。
ちなみに、さつきはミキオが当時の犯人だったことに気付いており、その事実を隠すためにミキオが犯人だと証言しようとしていた佐々木紀子を殺害する。
しかしさつきは、ミキオによって殺害されてしまうのだった…。
感想
めっちゃ読み応えあった…!
子供が犯人×タイムスリップというセンセーショナルなお話の流れに魅了されて、一気に読んじゃって、その日の夜はなかなか寝付けなかったくらい。
終始手に汗握る展開だし、心も佐野もアツくていいキャラ。
ドラマだとキャストも違うし、色々ストーリーも違うんだろうなぁ。
あと、個人的にはせいやさんの活躍にすごく期待。
ずっとシリアスな展開だから、せいやさんの登場がちょっとほっこりする差し込まれ方だといいな…。
そっちはそっちで楽しみ!